カンボジアのお勉強シリーズ第2回目。
前回 カンボジア事前学習その01
今回の題材は
「真臘風土記 アンコール期のカンボジア」 周 達観 (著), 和田 久徳(訳)
アンコール朝では書物が「貝葉」と呼ばれるヤシ科の葉に書かれていたらしいです。
植物の葉なので、腐食しやすく東南アジアの高温多湿な気候の中でほぼ全て失われてしまっています。
そんな中、当時の生の状況を記したこの著書が貴重な存在となっています。
舞台はアンコールトムなどを建設したジャヤヴァルマン7世の死後100年が経過した1296年ごろで、アンコール朝は凋落の一途をたどっていたころと言われています。
読み進めていくと分かりますが、周達観もそれほどアンコール朝に精通していたわけではないみたいです。ですが、人物・宮室・服飾などテーマごとに簡潔に書かれており、当時の様子を思い浮かべながら楽しく読むことができました。
特に興味深かったのは、カンボジアの王様はナーギ(女蛇)の末裔とされており、カンボジア王は毎夜、蛇と同衾するということ。
蛇が現れない日があると、アンコール王の死期が迫っているとされていたとか。
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