今夏の旅行は「カンボジア」!!
事前知識無く、世界遺産を観光するなんてもったいない! と思い、カンボジア関連の書籍を何冊か読んでみることに。
まずは導入として、アンコール王朝の書籍。
「アンコールからのメッセージ」 石澤良昭
写真が多く、文章も平易で読みやすい。
アンコール遺跡にはヒンドゥー教と仏教が混じり合ったものが多い。王朝によって、仏教寄り、ヒンドゥー教寄りといった思想の違いはあるものの、基本的には両方を受け入れていたようだ。
よって、アンコール遺跡にはヒンドゥー教の三大神であるシヴァ神、ヴィシュヌ神、ブラフマー神と仏教のローケーシュヴァラ(観世音菩薩)が同時に祀られているところも多い。ブラフマーはヒンドゥー教では最高神と言われているが、アンコール遺跡ではあまり重要視されておらず、像の数も少ない。
仏教とヒンドゥー教の思想の対立が最もあったのが、ジャヤヴァルマン7世とジャヤヴァルマン8世の間のようだ。
ジャヤヴァルマン7世は仏教に重みを置いており、寺院にも菩薩像を中心におき、そのまわりをシヴァ神、ヴィシュヌ神が取り囲むような配置にしたりしている。
反対に、ジャヤヴァルマン8世はジャヤヴァルマン7世の時代に建造された寺院の仏像を破壊したり、尊顔を削り取ったりするなど、権力闘争があったころを覗わせる。
精読しても2時間ほどですべて読み終わるので、カンボジアについて学ぶ際の導入におすすめ!
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントは承認後表示されます。
公開されたくないプライベートなメッセージの場合はその旨をお伝えください。