世界遺産に登録されて4年が経過した富岡製糸場を見学してきた。
入り口を入ってすぐの場所にある、東置繭所はレンガ造りのキレイな建物。
レンガを縦・横交互に組むフランス組という製法で作られており、見た目にもスマートだ。
1987年まで操業していたらしいので、割と最近まで生糸を生産していたんだな。
そして一番の目玉とも言える繰糸工場!
初期は手作業だったが、段々と効率化され、最後はニッサンの大規模な機械で大量生産していたらしい。
機械の状態はとっても良く、操業停止後もメンテナンスされてきたことが想像できる。
ニッサン製の機械で、日本製としては最後の自動繰糸機だそう。
化学繊維の台頭で扱いの難しいシルクはあまり使われないですが、独特の柔らかい肌触りと光沢は素晴らしい。
シルク製品はネクタイくらいしか持っていないかな。
そしてここはとってもホワイト企業だったらしく、いち早く日曜制を取り入れ、宿舎や無料の診療所など手厚い福利厚生があったらしい。
寮は老朽化のため、近づくこともできない。
無料の診療所には病室も完備されており、具合が悪くなったらここで休むこともできたらしい。
完全に電化・自動化されるまでは石炭を燃やして、蒸気エンジンを動かすことで動力を得ていたらしい。
フランス人指導者のブリュナが導入したことから、ブリュナエンジンと呼ばれている。
まぁ普通の蒸気エンジン。
でも当時のエンジンが実際に動いているところが見られるので、これは必見!
入場料1,000円はちょっと高いが、修復等にお金がかかっているらしいので、寄付すると思えば不満ってほどではない。
それほど大規模な施設ではないので、ゆっくり見学しても一時間半程度あればすべて見学可能。土曜日の午前中に行ったが、それほど混雑はしておらず、ゆっくり見学できた。
午後は少し込み始めていたので、 土曜日の朝、少し早起きして足を伸ばしてみたらどうだろうか。
私は見る価値あると思った。
徒歩5分程度の場所に市営駐車場あり。
最初の30分無料でその後30分ごとに100円。民間の駐車場だともう少し近いところにあるが、若干割高。
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